21回JPSTSS会長を務めさせていただく宮崎県の浅見尚規です。私は、1982年に旧宮崎医科大学 (現 宮崎大学医学部) を卒業し、手技の上でも経験の上でも臨床医として、悶々とした年月を過ごしてきました。その時に出会い運命を変えたのが脊椎脊髄外科であります。2000 年からは脳外科医のキャリアも捨てこの分野を邁進して参りましたが、多くの国内外先輩外科医の方々を訪問し学ばせていただいた手技は宝物であります。自ら の器の小ささから、大きな組織に属する事ができないまま、一匹オオカミのような外科医生活を送っておりますが、まだまだ手技向上への好奇心は失われており ません。歴史のある、脊髄脊髄外科の最前線で働く医師が集い、自らの経験や手術手技を、熱く語り合う場として始まったこの会を、宮崎の地で開催できること を光栄に思います。今回の主題として、恩師であるドイツのハームス教授をお迎えして、彼の “徹底的な” までの “頑固な” 固定に対する概念を、現在の、患者さんに優しい(はず)、でも外科医にとっては視野が狭く胸椎腰椎部低侵襲手技、に精通する先生たちと熱く語っていただき たいことを第一の主題とし、次に脳外科や整形外科出身の先生たちが長い年月をかけて治療に苦労してきた、最も“危険”で最も“興味のあり続ける”頭蓋頸椎 移行部の外科的手技と適応についてシンポジウムを設けたいと思います。その他にも、たくさんの国内外のゲストをお迎えし、様々な主題を設けてあります。会 場は宮崎市内中心部にあり、ゆっくりと流れる太平洋も望める大淀河畔の宮崎観光ホテルです。討論に疲れた際にもふらりと美しい南国風情や、美味しい料理を 気軽に楽しんでいただけます。平成26年9月26日金曜日から27日土曜日が会期です。暖かい人情味にあふれる宮崎でぜひみなさん熱く自らの経験を語るた めにふるって参加をお願いしたく思います。
2013年10月
第21回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会 (JPSTSS学会)
会長 浅見 尚規 (三和会 池田病院 脊椎脊髄外科) |