第7回 脊椎・脊髄神経手術手技学会

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第7回 JPSTSS学会・学術集会の開催にあたって
 

会員の皆さん、今年もこの東京国際フォーラムの会場でお会い出来て嬉しく思います。

平成5年に当学術研究会を発足してから早足掛け7年の歳月が過ぎました。発足時に掲げた理念は1. 個人主体の参加、2. 世界と同時進行、3. 整形外科と脳神経外科の集学でありましたが、これらは堅持されてきたと思います。特に第3の理念「整形外科と脳神経外科の集学」については年を重ねるごとに充実して来たという思いがします。すでに一部の国立大学では脊椎整形外科と関節整形外科が分離しました。おそらく脊椎・脊髄神経外科は独立した科目となっていくと思います。ここに於いて第3の理念は益々大切なものになってくるでしょう。

第7回学術集会の主題は 1. 胸椎部疾患の診断と手術療法、2. 脊椎感染症の診断と手術療法、3. 慢性腰痛症に対する手術療法です。主題1については佐藤哲朗先生(東北大学)の講演、主題2についてはspinal instrumentationと感染の討論、 主題3についてはDr.Daniel Chopin(France)の招待講演とPanel discussion:surgery for chronic low back painを用意しました。 第2の理念の趣旨として今年も海外より11人の著明な脊椎脊髄神経外科医の参加があります。そして英語での発表を出来るだけ取り入れたいとの思いで‘慢性腰痛に対する手術療法’は英語で行うことにしました。

ハンズオンセッションは60分ストレートにして各分野のスペシャリストを揃えました。スペシャリストに直に質問できるまたとないチャンスです。このセッションは当学会のエンジン部ですから皆さんの御参加を切にお願いいたします。

今回の発表は学会誌 脊椎・脊髄神経手術手技(Surgical Technique for Spine and Spinal Nerves)の第3号の投稿原稿になることを忘れないで下さい。

これだけの情報を一列で聴いて取得することは他の集会では望めないことです。側弯症外科医、頚椎外科医、腰痛外科医、脳神経外科医が一緒になって一列で発表討論いたしましょう。


2000年9月

第7回脊椎・脊髄神経手術手技学会
会長 熊野 潔
(関東労災病院整形外科)